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【生命?応用バイオ学科 小島正己教授が登壇】
日本を代表するライフサイエンス分野のキーオピニオンリーダーを迎えた富士フイルム和光純薬のウェビナーに
金沢工業大学 バイオ?化学部 生命?応用バイオ学科の小島正己教授が、「FUJIFILM Wako Life Science ウェビナーシリーズ」に登壇します。
このウェビナーは、富士フイルム和光純薬が主催し、日本を代表するライフサイエンス分野のキーオピニオンリーダーを迎えて開催される注目のイベントです。

「FUJIFILM Wako Life Science ウェビナーシリーズ」
金沢工業大学 バイオ?化学部 生命?応用バイオ学科 小島正己教授
https://v2.nex-pro.com/campaign/87827/apply
配信開始開催日程 2025/11/28 16:00 - 2026/11/27 17:00
講演予定タイトル
「脳由来神経栄養因子BDNF 神経系における役割と高感度測定技術」
(富士フイルム和光純薬 Neuroscience Seminar、ウェビナー形式)
【小島教授の講演の主な内容】
?BDNFとは何か
BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)は、神経細胞の生存?分化を促進する成長因子。
記憶や学習を司る海馬に高濃度で存在し、神経伝達を強化する役割を持つ。
?研究の進展
BDNFの遺伝子配列の違い(一塩基多型)が記憶力に影響すること、多型に注目した研究から自閉スペクトラム症の新しいメカニズムを紹介する。
これらの研究は、培養細胞やモデル動物を用いた脳疾患創薬研究に加え、脳疾患の診断薬開発への応用が期待される。同時に紹介するのは最近開発したBDNFの高感度測定技術である。この技術は唾液をはじめとする体液に存在するBDNF分子を簡便に計測するものであり、BDNFの関連疾患に関する治療および診断の医療現場への導入が期待される。
?新しい知見
BDNFの産生過程に注目し、前駆体(proBDNF)やプロセッシング過程の副産物(BDNF pro-peptide)が、成熟型BDNFとは逆の作用を示すことを発見した。
BDNFの産生過程であるproBDNFからBDNFが産生される過程の非効率化が自閉スペクトラム症の発症要因になりうることを非臨床と臨床検体を用いた研究から示した。
?応用可能性
BDNFの測定技術は、うつ病や自閉症などの神経疾患の診断?治療に応用可能。
精密医療(Precision Medicine)への展開も期待されている。
?今後の展望
BDNF関連分子群の役割解明により、脳疾患の病態理解と創薬が進む。
高感度ELISAキットなどの測定技術が、臨床応用に向けて加速中。
【当ウェビナーお申し込みはこちらから】
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/seminar/041127.html
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